【貴重レア】オールカラー 洋書絵本 人魚姫 マーメイド トップ 人魚 アントン・ロマエフ

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海の底で王子様を想い、夢みるような瞳の人魚姫。 色とりどりの魚たちは、恋の淋しさと初恋の儚さを、本当は知っていたかもしれない人魚姫の心模様のように見えます。 画家は、世界中に熱烈なファンを持つ、アントン・ロマエフ。 緻密で華麗、繊細にして迫力ある絵を得意とし、その絵は美術品としても高く評価されています。 まさに、宝石のような一冊。 物事の本質を見極める目を持つ画家、アントン・ロマエフ。 表紙に描かれた人魚姫は、祈るような眼差しを、海上=光の方へ向けています。 ほの暗い深海のなか、射し込む一筋の光に導かれるように、上へ、上へと向かう人魚姫。   情熱と純粋さ、一途な想い(愛)だけを胸に、王子様の元へ向かった人魚姫は、迷いもなく王子様だけを想い、幻のように光に溶け、泡になっていきました。 アントン・ロマエフにとって人魚姫は、誰もが追い求める「愛」そのものの姿だったのかもしれません。 【人魚姫】 ◆人魚の王国に、美しい6人の姫が住んでいました。 末の姫はとびぬけて美しく、姉たちと違い、物静かな、考え深い子でした。 15歳になり、水の上へのぼっていくと、大きな船が見えました。 嵐になり、王子が溺れかけているのを見た姫は、王子を救い、砂浜で介抱しました。 …略。 魔女は、姫が来たわけをお見通しでした。 「飲めば、もう人魚には戻れない。 もし王子が他の女と結婚したら、お前は翌朝には心臓がやぶれ、海の泡になってしまうよ」 「かまいません」と姫が青ざめた顔で答えました。 …略。 ◆寝室に忍びこんだ人魚姫が、花嫁を腕に抱いて眠っている王子の額にそっと唇をつけると、王子は夢をみながら、花嫁の名をよびました。 手のなかで短刀がふるえ、つぎの瞬間、姫はそれを遠くの波間に投げ入れました。 もういちど王子をみてから、人魚姫は身をおどらせて海へ飛び込みました。 みるみる、体が泡になって溶けていきました。 日が昇り、姫は日にむかって光る手をさしのべ、生まれてはじめての涙を目に感じました。 #アンデルセン #童話

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